w10count SECRET PARTY<ノベルゲーム①患者ごっこ>
オリジナルノベルゲーム映像
①患者ごっこ(3/10~3/15)
悲しいことに途中写メを失敗した為、一部文章飛んでます……。。
→(3/16に情報頂いて一部訂正&追記しました。ありがとうございます!)
※!!!以下ネタバレです!!!※
※写メあり※
表情差分のところを選んで上げたつもりです。
陸が如く10〜城谷さんは?〜
count.1 患者ごっこ
「こほ、こほん」
椅子に座った途端に咳をしてしまった俺を、黒瀬くんが正面からじっと見つめた。
「城谷さん、風邪ですか?」
「あまり認めたくはないんですが……」
俺は咳の為につけているマスクの位置を直した。黒瀬くんの目が、少し心配そうに細められる。
「いつからですか?」
「昨日からちょっと咳が出始めてしまいました。今朝、薬は飲んだんですけど」
「うちのクリニックで薬の処方箋出せますよ、嫌じゃないなら来てください」
「嫌ではないですけど……診療時間じゃないですよね。先生のご迷惑になりませんか?」
「大丈夫ですよ」
「………」
▶︎お言葉に甘えて薬をもらう
▷自力でなんとかする
▷こんな時は外で寒風摩擦だ
俺は黒瀬くんについて、クリニックへ来た。診療時間が終わった院内は、しんとしている。
「今院長が出かけているので、少し待って下さい。コーヒー淹れたら飲みますか?」
「あ……、はい」
「でも風邪をひいてるなら、お茶の方がいいかな」
「俺はなんでも…」
「じゃあ、ここにいてください」
黒瀬くんが診察室を出て行く。俺は落ち着かない気持ちで、座っていた。主のいない診察室は、居たたまれない。
「お待たせしました、温かいお茶です。緑茶は殺菌作用があるといいますし、こんな時にはいいんじゃないですか」
「ありがとうございます」
お茶を受け取ると、温かさが手に伝わってくる
<この後一文?不明( ; ; )>
俺はマスクを外すと、少し前は口もつけられなかったものを、慎重に口元に運んだ。
「……院長先生、近所に行くだけだと言っていたのに、遅いですね。お待たせしてすみません」
「いえ、時間外にお邪魔したんですから、それくらい」
「少し、診察しましょうか」
「えっ!?黒瀬くんがですか?」
「はい」
黒瀬くんが、俺の前に座った。思わず、じりっと後ろに下がってしまったけれど、すぐにデスクにぶつかってしまった。
<この後一文?不明( ; ; )>(情報頂いて追記しました!)
「城谷さん、口を開けて下さい」
「く、口?」
「喉が腫れていないか見るんですよ、ほら」
「う……」
何か有無を言わせないものを感じて、俺は黒瀬くんに向かって口を大きく開けた。
「あーって言いながら、舌を出してください」
「っ……。あーー……」
すぐにえづきそうになってしまう。
「もう少し我慢して」
黒瀬くんが囁くように言うと、俺に顔を寄せた。
「……っ、あーーー」
「あぁ、右側が少し腫れてますね。もういいですよ」
「……」
「今は自覚症状がないかもしれないですが、後から痛くなってくるかもしれません。うがい薬も出してもらいましょうね」
「はい……」
なんだか黒瀬くん、本当に医者みたいだ。
「……じゃあ、胸の音も聞きましょうか」
「えっ!!!??」
「咳が出てますからね」
それは先生が戻ってきてから見てもらえばいいんじゃないのか!?と言いたいのに、口だけぱくぱくして声が出ない。
「ほら、服を捲って、城谷さんの音を聞かせてください」
いつの間にか聴診器をつけた黒瀬くんが、俺にずいっと近づいた。無表情なのが、余計に怖い。
まさかこのまま強引に服の中に聴診器を突っ込まれるのか?思わず、服の前をぎゅっと手で押さえる。
「っ…!こ、こんなの……」
お医者さんごっこじゃないか!そう言おうとしたら、興奮しすぎたのか、突然咳が出て止まらなくなった。
「ごほっ、っ…、ごほ」
「城谷さんっ」
黒瀬くんがすぐに俺の背中を擦ってくれる。暖かい手が上下するのを感じて、発作のような咳が収まってくる。
「はぁ……っ」
「大丈夫ですか?すみません…、怒らせるつもりじゃ…」
「……、いいです、患者ごっこみたいなものですから」
「え…?」
「本当の病人みたいだったでしょ」
黒瀬くんが落ち込んでいるように見えたから、思わず下手なフォローをしてしまった。
黒瀬くんは表情を変えず、俺をじっと見る。なんだか気まずくなって、俺は視線を外した。
「城谷さん………」
「はい………」
「やっぱり心配なので、聴診器で……」
▷大人しく服を脱ぐ
▷窓ガラスを割って脱出
▶︎さすがにキレる
「やりません!! 黒瀬くんはお医者さんじゃないでしょう!?」
〜タイトル画面にもどる〜(終)